2021.02.28 16:25キバナセンニチコウGomphrena haageana Klotzsch [ヒユ科]別名:アメリカセンニチコウ 原産地は北米~メキシコ。栽培品は赤色のストロベリー・フィルス(写真)が多い。南敦は2011年11月3日、周防大島町日見で道端や空地に多数群生しているのを見て採集した。これが山口県の初記録である。その後、光市や防府市、山口市、周防大島町、上関町などでも見た。周防大島町と上関町の標本は山口県立山口博物館に納めてある。(南敦)
2021.02.28 16:07ノゲイトウCelosia argentea L. [ヒユ科] 原産地は熱帯アメリカ。各国の熱帯や暖帯を中心に拡がっていった。日本には、平安時代にすでに入っていたらしい。山口県では、『山口県植物誌』によると、「山口市天神河原、1892年10月16日、二階重楼」が最初の採集である。現在、各地の河川の州に栽培品種のケイトウと混ざって、または雑種を作って群生している。海浜や遊休地にも群生しているところがある。(南敦)
2021.02.28 15:57アオゲイトウAmaranthus retroflexus L. [ヒユ科] 原産地はアメリカ。世界の温帯から熱帯に拡がっている。日本には第二次世界大戦後に入った。山口県では、『山口県植物誌』によると、「下関市突堤、1969年9月13日、三宅貞敏、やや希」が最初の記録である。現在(2017)は山口県内の河川敷や道端、休耕田など至る所に見られる。近似のアオゲイトウ類に比して、花穂が太く短い。名前に「アオ」がついているが、茎や葉が紅いことが少なくない。(南敦)
2021.02.28 15:51ホナガアオゲイトウAmaranthus powellii S.Watson [ヒユ科] 原産地不明。世界の暖帯に広く帰化した。日本には1937年に入ったという。山口県では、山口県立山口博物館に標本記録はなく、写真の南敦の標本が納めてある。近似のホソアオゲイトウに比して、花穂は茎にやや開出し、大変細くて長い。また、まばらである。(南敦)
2021.02.28 15:37ハイビユAmaranthus deflexus L. [ヒユ科] 原産地は熱帯アメリカ。世界中に広く帰化。日本では1921年に東京で確認された。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「平生町平生村荒木、2015年11月6日、南敦」がはじめである。特徴は写真のように茎が地面に密着して成長することである。踏みつけられない所で這っていることが必要である。(南敦)
2021.02.28 15:33スギモリゲイトウAmaranthus cruentus L. [ヒユ科] 原産地は不明。日本には第二次世界大戦後に入ってきた。路傍や空地に野生もあるが、栽培もある。山口県では、『山口県立山口博物館収蔵資料目録植物標本目録Ⅱ』によれば、「吉敷郡大内村氷上、1908年8月29日、小田常太郎(栽Fl)」が最初である。野生では「熊毛郡田布施町本町、1981年9月14日、南敦」が最初である。長い花穂を開出する特性がある。(南敦)
2021.02.28 15:29ヒモゲイトウAmaranthus caudatus L. [ヒユ科] 原産地は熱帯アジアから中央アジア。赤いひも状の花穂がよく目立ち、世界の暖地で栽培されている。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によれば、「山口市矢田、1899年8月20日、二階重楼(栽培)Fl」がはじめで、野生では「周南市向道湖ほとり、2011年9月10日、南敦」がはじめである。(井川孝子)
2021.02.28 10:14ツルノゲイトウ琉球列島Alternanthera sessilis (L.) R.Br. ex DC. [ヒユ科] 原産地は南アメリカ。熱帯・亜熱帯を中心に暖帯まで拡がる。琉球列島に多いが、山口県西部の河川敷でも採集している。花は葉腋で球状の花序となる。近似のホソバツルノゲイトウは、葉が更に細長い。これは2014年7月19日、上関町戸津の畑で採集した。琉球列島と山口県の標本は山口県立山口博物館に納めてある。(南敦)
2021.02.28 10:09アメリカアリタソウDysphania anthelmintica (L.) Mosyakin et Clemants [ヒユ科] 原産地は熱帯アメリカ。世界各国に拡がる。最初は薬用植物として渡ったらしい。日本では1894年に千葉県で採集。山口県では、アリタソウChenopodium ambrosioides L.は、『山口県植物誌』の記録で、「山口市讃井、1964年10月4日、三宅貞敏」が一番早い。『山口県植物誌』ではアメリカアリタソウを分類していない。アメリカアリタソウは花序の間に苞葉が全くないか少ない。アリタソウは苞葉が大きいとある。両者が変種関係にあるが、分ける必要がないとの意見もある。写真のは、苞葉がごく小さいのでアメリカアリタソウとした。(南敦)
2021.02.28 09:41ウラジロアカザChenopodium glaucum L. [ヒユ科] 原産地はヨーロッパからアジア。世界の温帯~暖帯に広く帰化した。日本では明治時代に採集されている。山口県では、『山口県植物誌』の記録によると、「長門市青海島、1961年8月、三宅貞敏」が最初である。県内の海浜や干拓地等に広く生育している。葉には少ない大きな鋸歯がある。また、葉は多肉質で厚く、その裏は著しく白い。(南敦)
2021.02.28 09:27アカザChenopodium album L. var. centrorubrum Makino [ヒユ科] シロザC. album L.の変種。原産地は中国。若葉は紅い。全草を薬用や食用にするために早くから日本に渡ってきた。畑に栽培していたが逸出し、海浜や河州、荒れ地などで増殖するものもあった。山口県では、『山口県植物誌』によると「萩市萩、1927年9月11日、二階重楼」のみがある。その後、南敦は各地で採集し山口県立山口博物館に納めている。(南敦)