2021.03.01 12:06アツミゲシPapaver somniferum L. subsp. setigerum (DC.) Arcang. [ケシ科] 原産地は北アフリカで世界各地に帰化。日本では1964年に愛知県で発見された。山口県では山口県立山口博物館によると、「旧玖珂郡野口笹見川、1988年5月19日、真崎博」が初めて発見した。その後、三宅貞敏、南敦らにより各地で発見された。この種は未熟果実にモルヒネを含むことから麻薬取締の対象になり、2015年はごくわずかしか見なかった。(南敦)
2021.03.01 11:52アカバナナガミヒナゲシ〈新称〉Papaver dubium L. [ケシ科] ナガミヒナゲシの花の色が橙色なのに対し、この種類は赤色である。ときどき、この種類を見ているが、山口市徳地八坂の県の天然記念物「妙見社の大イチョウ」一帯のものは、どれもこの色である。花の色以外の形質の違いはまだわからない。「赤花」の系統としてアカバナナガミヒナゲシの名をつけておく。八坂の標本は山口県立山口博物館に出してある。(南敦)
2021.03.01 11:48カラクサケマンFumaria officinalis L. [ケシ科] 原産地はヨーロッパ。日本には明治時代後期に渡ってきて、最初北海道に帰化した。山口県では、山口県立山口博物館によると、「周防大島町東安下庄安高、1981年5月13日、南敦」の標本が最初である。その後同町立岩辺りに大繁殖をしていたが、2015年同町平野にも拡がった。この植物の汁にひどくかぶれる人もあり、イノシシも食べない毒草。花・葉の形や色の変異が大きい。いずれの標本も山口県立山口博物館に出してある。(南敦)