2021.03.04 13:29ウイキョウFoeniculum vulgare Mill. [セリ科]別名:フェンネル 南ヨーロッパから西アジア原産で、高さ0.5~1.5mの多年生草本。果実は辛みも少しあるが、甘い香りが強い。江戸時代には各地で栽培されていた。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によれば、「宇部市、1994年3月25日、岡国夫」が最初である。近年のハーブブームで家庭菜園などでつくられており、逸出野生化が見られる。(石光照彦)
2021.03.03 16:02ノラニンジンDaucus carota L. [セリ科] 原産地は地中海地域。世界の温帯や暖帯に広く野生。野菜のニンジンと茎葉や花、果実は同じであるが、根が太らない。日本では昭和のはじめ、牧野富太郎によって見出された。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「秋芳町秋吉台、1978年8月17日、南敦」が最初である。その後、南敦は山口市徳地野谷などで採集したものを栽培してみたが、根は太くならなかった。現在は両場所とも見られなくなっている。(南敦)
2021.03.03 15:49ノハラジャクAnthriscus scandicina (F.Weber) Mansf. [セリ科] 原産地はヨーロッパ。日本では1969年に香川県で採集された。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によれば、「徳地町野谷白井川、2003年4月29日、南敦」が最初である。ここは現在(2017)消失。周防大島町文珠山林道には多い(2016年5月20日)。特徴は複葉の裂片が密である、果実に異臭があることなどである。(南敦)