2021.03.05 07:49シュッコンバーベナVerbena rigida Spreng. [クマツヅラ科]別名:ツルタチバーベナ、ヒメクマツヅラ 原産地が南アメリカの宿根草。明治時代に園芸植物として日本に入り、近年逸出しはじめた。南敦は、2007年8月8日、光市宮ノ下の道端で見つけ、標本を山口県立山口博物館に納入したのが山口県の初記録である。その後、南敦は防府市(2008)、山口市(2009)でも採集し、山口博物館に納めている。(南敦)
2021.03.05 04:51アレチハナガサVerbena brasiliensis Vell. [クマツヅラ科] 南アメリカ原産の多年生草本。全体に剛毛がありざらつく。直立した4稜の茎は分枝して2mほどの頂部で穂状花序をつける。5裂の花弁は淡青色。ヤナギハナガサに比べ花の花筒部が短い。葉脚は茎をいだかない。関東以西の荒れ地や河川敷に分布。山口県では、山口県立山口博物館の標本は、「新南陽市花河原、1977年10月29日、南敦」が最初の記録である。(田邊護)
2021.03.05 04:41フトボナガボソウ琉球列島Stachytarpheta jamaicensis (L.) Vahl [クマツヅラ科] 南アメリカ原産の多年生草本。世界の熱帯や亜熱帯に広く帰化。日本には第二次世界大戦後に沖縄県に帰化した。現在同県のほとんどの島に拡がっている。花序が長さ30cmもあり、太いのが特徴で、濃紫色の花を咲かせる。近似のチリメンナガボソウは、葉面に著しい皺がある。(吉岡恭三)
2021.03.05 04:28ヒメイワダレソウLippia canescens Kunth [クマツヅラ科] 山口植物学会が2008年10月25日、萩市見島を調査した時、海近くの新造の道路の脇に多量に群生。南敦はこれを『山口の植物』 No.47, P.5でイワダレソウと間違って発表していた。全形が似ているが、葉は小さく薄い、茎は細い、枝が密に出るなどの違いがあった。『最新園芸大辞典7巻』によって標記の植物とわかった。ペルー原産で花壇などに「ヒメイワダレソウ」として植えられていた。証拠標本は山口県立山口博物館に納めてある。同館初記録である。(南敦)
2021.03.05 04:20シチヘンゲLantana sp. [クマツヅラ科]別名:ランタナ 別名のランタナは属名である。属の原産地は熱帯アメリカ。世界各地で栽培され、野生化。沖縄県などでは主に第二次世界大戦後栽培され、まもなく野生化した。山口県では、山口県立山口博物館の記録によると、「萩市、1917年10月15日、二階重楼」がはじめである。これは「野生ではない」ようである。現在は各地にいろいろな種や品種が野生化している。 (南敦)
2021.03.05 04:12ハリマツリ琉球列島Duranta erecta L. [クマツヅラ科]別名:タイワンレンギョウ、サガリバナ、デュランタ 原産地は北アメリカ南部~中央アメリカ。熱帯~暖帯下部に分布。世界に観賞用低木として拡がる。山口県では暖かい沿海地の周防大島町や上関町などで露地に栽培されている。総状花序は下垂し、上から順々に開花する。沖縄ではほとんど一年中開花するが、4月が最も多い。果実は多く、黄色に熟して各地に分散される。各島に多数野生化している。近年、黄葉の「ライム」や白花の品種(写真)がよく栽植されている。(南敦)