2021.03.20 06:51ミジンコウキクサWolffia globosa (Roxb.) Hartog et Plas [サトイモ科] 原産地はヨーロッパ南部。世界各地に拡がる。明治時代に日本に来た。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録で、「柳井市古開作、1981年7月15日、南敦」が最初である。種子植物では一番小さい。葉状体は卵形~楕円形で長さ約0.8㎜、幅約0.4㎜である。多年生草本で主に出芽によってふえる。だが、夏~秋に約0.1㎜の花をつける。ハス田などの肥沃な水面でよくふえ、全面を被う。山口県内では岩国市から柳井市の間に多い。(南敦)
2021.03.20 06:47ヒメウキクサLandoltia punctata (G.Mey.) D.H.Les et D.J.Crawford [サトイモ科] 原産地は熱帯アジア。世界各地に拡がっている多年生草本。裏面は赤紫色。根は通常5本。明治時代に帰化したらしい。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「阿東町徳佐、1970年7月10日、見明長門」が最初である。南敦は、萩市、周防大島町(旧東和町)、山口市(旧阿知須町)、上関町などで採集し、山口博物館に納入している。(南敦)
2021.03.20 06:43オウゴンカズラ琉球列島Epipremnum aureum (Linden ex André) Bunting. [サトイモ科]別名:ポトス 原産地は不明。鮮緑色の葉に「黄色の斑」が不規則に入る。古くから世界で室内用の観葉植物に用いられるが、沖縄では樹木や人家の壁などによじのぼる。葉は大小が著しい。大きくなるとモンステラのように孔が開いたり切れ込みがあったりする。南敦は山口県立山口博物館にいくつもの島の標本を納めている。近似のハブカズラは黄斑がなく、低温では育たない。室内用観葉植物にはなりにくい。(南敦)
2021.03.20 06:38ミズイモ琉球列島Colocasia esculenta (L.) Schott var. aquatilis (Hassk.) Kitam. ex M.Hotta [サトイモ科]別名:サトイモモドキ 2015年1月11日、鹿児島県奄美市金作原の道路側溝に多数生えているのを見て採集した。サトイモやクワズイモに比して次の性質を持つ。①太い塊茎をつくらない。②直径3~5㎜、長さ20~40cmの「ほふく茎」を持つ。証拠標本は山口県立山口博物館に納めてある。自宅にも栽培している。他では見ていない。(南敦)