チュウゴクミツバイチゴ〈新称〉

Rubus sp.  [バラ科]

 山口市徳地野谷白井川上流域に「緑資源幹線林道 鹿野-豊田線」が5年位前から造成されている。その法面で岡村敏子、吉田紀美子両氏が不明の植物を見つけた。南敦は2016年9月16日案内され、採集して持ち帰り、『中国高等植物図鑑』で「越南悬钩子、猫枚筋、蛇泡筋、鸡足、Rubus cochinchinensis Tratt.」に似たものと同定した。和名は葉の形によった。写真の証拠標本は山口県立山口博物館や国立科学博物館にに納めてある。茎や葉柄に細長い刺が多い。(南敦)

山口県山口市徳地野谷 鹿野-豊田林道 2016年9月16日 南敦撮影

〈花〉山口県山口市徳地野谷 鹿野-豊田林道 2017年6月13日 南敦栽培・撮影

〈果実〉山口県山口市徳地野谷 鹿野-豊田林道 2017年7月3日 南敦撮影

〈刺〉山口県山口市徳地野谷 鹿野-豊田林道 2017年6月13日 南敦栽培・撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

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