2021.03.02 02:22チュウゴクオオバライチゴ〈新称〉Rubus sp. [バラ科] 日本のオオバライチゴは本州、四国、九州、琉球、朝鮮半島に自生。山口県立山口博物館に標本記録がなかった。近似のオオバライチゴが山口市徳地三谷の林道法面で見出された。茎の釣刺が大きく鋭い。短い腺毛が多く、軟毛は少ない。日本産のオオバライチゴとは少し異なる。標本は山口博物館に入れてある。(南敦)
2021.03.02 02:17シマバライチゴ(在来種あり)Rubus lambertianus Seringe [バラ科] 原産地は中国(台湾にもある)、日本(長崎県島原半島眉山および熊本県の一部)。2012年以来、山口市徳地野谷白井川上流の「緑資源幹線林道 鹿野-豊田線」の法面に群落があることを三宅貞敏氏よりお聞きした。これは『中国高等植物図鑑』により標記と同定した。中国から道路法面緑化用に持ち込んだものと思われる。写真の証拠標本は山口県立山口博物館に納めてある。(南敦)
2021.03.02 02:05チュウゴクミツバイチゴ〈新称〉Rubus sp. [バラ科] 山口市徳地野谷白井川上流域に「緑資源幹線林道 鹿野-豊田線」が5年位前から造成されている。その法面で岡村敏子、吉田紀美子両氏が不明の植物を見つけた。南敦は2016年9月16日案内され、採集して持ち帰り、『中国高等植物図鑑』で「越南悬钩子、猫枚筋、蛇泡筋、鸡足、Rubus cochinchinensis Tratt.」に似たものと同定した。和名は葉の形によった。写真の証拠標本は山口県立山口博物館や国立科学博物館にに納めてある。茎や葉柄に細長い刺が多い。(南敦)
2021.03.02 01:56セイヨウヤブイチゴRubus armeniacus Focke [バラ科] 原産地はアルメニア。現在は多くの国に帰化している。山口県では、『山口県植物誌』によると、「大島郡外入、1967年7月2日、岡国夫」のみがある。その後、南敦は柳井市新庄(1981.6.11)、東和町下田(1982.5.23)、橘町土井(1980.9.16)、平生町平生村(2011.4.13)、田布施町麻里布(1981.3.7)、下関市白滝山(2016.8.20)などで採集し、山口県立山口博物館に納めている。(南敦)