シマスズメノヒエ

Paspalum dilatatum Poir.  [イネ科]

 原産地は南アメリカ。世界に帰化。日本には1915年小笠原で見出された。山口県では、『山口県植物誌』の記録によると、「山口市下金古曽、1968年10月3日、三宅貞敏」が最初である。現在(2017)は至る所で見られる。特徴は次の通り。花序の総は2~8本で、軸に開出する。小穂の長さは3~3.5㎜。小花の羽毛状のめしべと葯は紫黒色である。葯は2室。それぞれはソーセージの形をしている。(南敦)

山口県光市鮎帰 2016年10月10日 南敦撮影

〈雌しべと葯〉山口県光市鮎帰 2016年7月7日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

0コメント

  • 1000 / 1000