2021.03.04 13:55カイセンホウシュン〈新称〉Primula poissonii Franch. [サクラソウ科] 中国名は海仙报春。山口市徳地野谷に流れ込む白井川上流に「緑資源幹線林道 鹿野-豊田線」がある。その法面に中国産の植物がいくつも播種や移植が行われている。2016年9月16日、岡村敏子、吉田紀美子の両氏と共にそこを調査した。南敦は『中国高等植物図鑑』で調べた結果、上記と同定した。日本語読みではカイセンホウシュン。証拠標本は山口県立山口博物館に納めてある。クリンソウに似ている。(南敦)
2021.03.04 13:48ルリハコベAnagallis arvensis L. f. coerulea (Schreb.) Baumg. [サクラソウ科] ヨーロッパ原産。南西諸島では普通の雑草で、古くから畑地や道端に自生している。山口県では、『山口県植物誌』の標本記録によれば、「豊浦郡二見浜、1898年3月31日、二階重楼」が最初である。山口県内の島にもほとんど生育。花冠は深く5裂する。雄しべは5本、雌しべは1本、蒴果は下向きにつき、熟すと横に割れ、種子を散らす。学名については、検討を要する。(石光照彦)
2021.03.04 13:43アカバナルリハコベAnagallis arvensis L. f. arvensis [サクラソウ科] ルリハコベ Anagallis arvensis L. f. coerulea (Schreb.)Baumg.の品種である。原産地はヨーロッパ。江戸時代に日本に来ているが、拡がったのは第二次世界大戦後である。山口県立山口博物館には、「光市浅江海岸、 2011年5月22日 、南敦」の標本のみがある。南敦は2015年6月13日北九州市新門司でも採集した。光市ではルリハコベより生育期間が長く、冬を除いて一年中開花している。学名については、検討を要する。(南敦)