2021.03.16 15:18ムラサキオオツユクサTradescantia pallida (Rose) D.R.Hunt [ツユクサ科]別名:ゼブリナ、ムラサキゴテン 原産地はメキシコで多年生草本。日本では1900年頃に温室用に入ってきた。四国や九州の沿海地では露地で育つ。近年、瀬戸内海や日本海の沿海地の庭などに植えられ、それがかなり捨てられ、または種子で逸出しはじめた。南敦は周防大島町、上関町、防府市、萩市などで逸出を採集しており、その標本は山口県立山口博物館に納めてある。(南敦)
2021.03.16 15:05ハカタカラクサ琉球列島Tradescantia zebrina Heynh. ex Bosse [ツユクサ科]別名:シマムラサキツユクサ 原産地はメキシコ。観葉植物として世界に渡った。日本には昭和初期に入った。室内観葉植物とされている。沖縄など暖かい所では露地にも栽培され、逸出している。南敦は2013年1月31日、与那国島の「アイランドホテル与那国」辺りの道路の側で採集。その証拠標本は山口県立山口博物館に納入している。室内栽培で冬季、白斑は無くなった(写真右下)。現在(2017)自宅で栽培している。(南敦)
2021.03.16 14:55ミドリハカタカラクサTradescantia fluminensis Vell. cv. [ツユクサ科] 南アメリカ原産の常緑多年生草本。花は夏~秋。花被は白色で3個が同形。シロフハカタカラクサの白斑が消えたもので、大きな群落となっている。近似のノハカタカラクサ(トキワツユクサ)は葉裏や茎が紫色を帯びるが、この種は冬も全体緑色である。これは重要で、そこから名がついた。山口県では両者の区別がされてなく、いつごろ入ったかは不明である。(田邊護)
2021.03.16 10:01ノハカタカラクサTradescantia fluminensis Vell. cv. [ツユクサ科]別名:トキワツユクサ 南アメリカ原産?。白斑のものが観葉植物として世界で栽植された。白斑は無くなり原種に戻って拡がった。山口県では、『山口県植物誌』の記録によれば、「萩市萩、1953年6月20日、Y.Ikeda」が最初。茎と葉の裏が紫~紫褐色である。全体緑色のものをミドリハカタカラクサという。2016年1月4日、上関町中之浦で採集した緑色のものを室内で栽培していたら1月末には茎と葉裏が紫色になった(写真右)。今後の検討を要する。(南敦)
2021.03.16 09:48オオトキワツユクサTradescantia albiflora Kunth [ツユクサ科] 原産地はブラジル。園芸植物シラフツユクサ T. albiflora Kunth “Albovittata” の白斑が消え、原種に戻ったものである。近似のミドリハカタカラクサより全体大きい。葉は長さ7~12cm、幅1~2cmである。山口県での記録は、山口県立山口博物館によると、「熊毛郡上関町戸津、2007年9月23日、南敦」がはじめである。まだ希で、他に防府市野島、光市室積、周防大島町神浦などの標本を納入している。(南敦)
2021.03.16 09:43ブライダルベールGibasis pellucida L. cv. [ツユクサ科]別名:ペルキダ 原種 G. pellucida L. の原産地はメキシコ。その園芸品種に Tahitian bridal veil がある。これが観葉植物として世界に拡がっている。細い枝がよく伸び垂れるので、吊り鉢やカバープラントにされた。日本にいつ頃入ったかは不明。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「宇部市ひらき台、1993年6月12日、山田孝」が最初である。南敦は周東町、田万川町、周防大島町の標本を山口県立山口博物館に出している。(南敦)