イヌカキネガラシ

Sisymbrium orientale L.  [アブラナ科]

 原産地は地中海から中央アジア。世界の暖帯を中心に広く帰化している。日本では1912年に初めて宮城県で記録された。山口県では、山口県立山口博物館の記録によると、「豊浦郡、1941年、永富三治」が最初である。根生葉は鉾形状。花は1cmの黄色花。果実は長さ約10cm、幅約2㎜、まるくて硬い円筒状(写真)である。周南市を中心に国道の緑地帯(中央分離帯)に多い。(南敦)

山口県周南市周陽 2016年5月2日 南敦撮影

〈花〉山口県周南市周陽 2016年5月2日 南敦撮影

〈根生葉〉山口県周南市周陽 2016年5月2日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

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