チュウゴクエビヅル〈新称〉

Vitis ficifolia Bunge  [ブドウ科]

 2016年7月25日、会員の秋丸浩毅氏から「このエビヅルは何ですか、山口市徳地三谷にあったのですが。」と同定を求められた。三谷の林道法面には中国から購入した多種類の法面緑化用の種子や苗が植えられていた。2016年8月26日、南敦は現地で採集し、『中国高等植物図鑑』で調べた結果、「桑叶葡萄Vitis ficifolia Bunge」と同定した。「叶」は「葉」のこと。和名はエビヅルに近似で、中国産のものであるため。葉は上面無毛、下面に白色絨毛がある。証拠標本は山口県立山口博物館と広島大学に納めた。(南敦)

山口県徳地三谷 2016年8月26日 南敦撮影

〈葉の表裏〉山口県徳地三谷 2016年8月26日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

0コメント

  • 1000 / 1000