2021.03.03 02:45チュウゴクエビヅル〈新称〉Vitis ficifolia Bunge [ブドウ科] 2016年7月25日、会員の秋丸浩毅氏から「このエビヅルは何ですか、山口市徳地三谷にあったのですが。」と同定を求められた。三谷の林道法面には中国から購入した多種類の法面緑化用の種子や苗が植えられていた。2016年8月26日、南敦は現地で採集し、『中国高等植物図鑑』で調べた結果、「桑叶葡萄Vitis ficifolia Bunge」と同定した。「叶」は「葉」のこと。和名はエビヅルに近似で、中国産のものであるため。葉は上面無毛、下面に白色絨毛がある。証拠標本は山口県立山口博物館と広島大学に納めた。(南敦)
2021.03.03 02:35アメリカヅタParthenocissus inserta (Jos.Kern.) Fritsch [ブドウ科] 原産地は北アメリカ。世界の暖帯地方で観賞用に栽培され、逸出野生化をしている。日本には大正年間に入った。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「下松市花岡、1954年11月14日、岡国夫」が最初である。アメリカヅタは5小葉で、近似のナツヅタやアマミナツヅタは3小葉であるから区別できる。(南敦)