ノラニンジン

Daucus carota L.  [セリ科]

 原産地は地中海地域。世界の温帯や暖帯に広く野生。野菜のニンジンと茎葉や花、果実は同じであるが、根が太らない。日本では昭和のはじめ、牧野富太郎によって見出された。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「秋芳町秋吉台、1978年8月17日、南敦」が最初である。その後、南敦は山口市徳地野谷などで採集したものを栽培してみたが、根は太くならなかった。現在は両場所とも見られなくなっている。(南敦)

山口県山口市徳地野谷 2004年5月11日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

0コメント

  • 1000 / 1000