ヒメオニササガヤ

琉球列島

Dichanthium annulatum (Forssk.) Stapf  [イネ科]

 旧世界の熱帯原産の多年生草本。世界の熱帯亜熱帯に牧草として入った。沖縄県には1975年に入った。これが逸出野生化し、八重山諸島では至る所に見られる。通常、穂状花序(穂)を2~3個つける。花序の小穂は楕円形で長さ3~4㎜。芒のない小穂は不稔、芒のある小穂は稔性。芒は紫色を帯び、写真のように折れながら1~3cm伸びている。葯は紫黒色である。近似のオニササガヤは穂状花序の柄が有毛。シラゲオニササガヤは第一苞穎の上に長毛を密生する。(南敦)

沖縄県波照間島 2012年12月16日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

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