キシュウスズメノヒエ

Paspalum distichum L.  [イネ科]

 原産地は北アメリカ。世界の湿地に拡がっている。日本には第二次世界大戦後拡がった。山口県では、『山口県植物誌』によると、「下関市松尾、1938年8月18日、村田主計」が最初である。現在(2017)、至る所の湿地に群生している。花序は2本の穂状花序からなり、葉鞘には毛がない。変種のチクゴスズメノヒエ var. indutum Shinnersは全体が大きく、葉鞘に長毛が密生する。(南敦)

山口県田布施町田布施川 2016年8月25日 南敦撮影

〈花〉山口県田布施町田布施川 2016年8月25日 南敦撮影

〈葉鞘〉山口県田布施町田布施川 2016年8月25日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

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