2021.03.05 08:37オランダハッカMentha spicata L. 'Crispa' [シソ科]別名:ミドリハッカ、スペアミント 原産地はヨーロッパ。世界各地で栽培されて料理の香料とされた。日本には江戸時代に導入された。山口県では、『山口県植物誌』の記録によると「萩市玉江、1925年9月3日、二階重楼」が最初である。近似のコショウハッカに比して葉の先は鈍頭~円頭、仮輪は互いに接して隙間が見えない。佐波川の岸には多く、容易に採れる。(南敦)
2021.03.05 08:29コショウハッカMentha × piperita L. [シソ科]別名:セイヨウハッカ、ペパーミント 原産地はヨーロッパ。世界各地に香料として渡った。日本には明治に入って「ペパーミント」として導入され、近年逸出が著しい。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録によると、「熊毛町勝間、1998年8月20日、南敦」が最初である。近似のオランダハッカよりも葉は細長く、仮輪(花輪)と仮輪の間は隙間がある。(南敦)
2021.03.05 08:24レモンバームMelissa officinalis L. [シソ科]別名:メリッサ、コウスイハッカ、セイヨウヤマハッカ 原産地はヨーロッパ南部、アジア西部。多年生草本。芳香用、芳香用薬草、蜜源として世界に渡った。山口県では、山口県立山口博物館にはまだ記録がなかった。近年、しばしば畑や花壇に栽培され逸出野生化している。葉は表面緑色で皺が多い。葉を揉むと強い芳香がある。山口博物館には、南敦が防府市向島で2017年3月20日に採集し、自宅で栽培した標本が納めてある。(南敦)
2021.03.05 08:12モミジバヒメオドリコソウLamium hybridum Vill. [シソ科]別名:キレハヒメオドリコソウ 原産地がヨーロッパの越年生草本。ホトケノザとヒメオドリコソウの雑種ではないかといわれている。1992年に横浜市で見つかる。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録で、「周防大島町久賀、2007年11月17日、南敦」が最初である。自宅栽培では果実をよくつくり、純群落をつくった。南敦の畑では2016年12月20日にも群生し開花していた。(南敦)
2021.03.05 08:07オオバヒキオコシ〈新称〉Isodon glaucocalyx (Maxim.) Kudo [シソ科] 中国名は蓝萼香茶菜。2016年9月24日、島根県日原町安蔵寺山頂上付近の林道法面で採集した。日本のヒキオコシに花の形・色、茎の形、葉の肌や毛などはよく似ているが、葉が著しく大きい。近辺にハナハギ、チョウセンキハギなど中国産のものが多く、『中国高等植物図鑑』により上記の種と同定した。「葉が著しく大きい」ので上記の和名を新称する。標本は山口県立山口博物館に納めた。(南敦)
2021.03.05 08:00フウリンサイ〈新称〉Clinopodium chinense (Benth.) O.Kuntze [シソ科] 中国名は风轮菜。2016年9月4日、山口市徳地野谷に流れ込む白井川上流に「緑資源幹線林道 鹿野-豊田線」があるが、その法面にクルマバナに似た不明の植物が群生していた。ここには中国産の植物が多く、『中国高等植物図鑑』で検索し、上記と同定した。新名称は中国名を日本読みにした。特徴はクルマバナやオキナワクルマバナに比して茎が著しく長く這い、長毛が多い。(南敦)
2021.03.05 07:55セイヨウジュウニヒトエAjuga reptans L. [シソ科] 原産地はヨーロッパ。各国で花壇に植えられ、逸出して野生化している。日本でも第二次世界大戦後花壇によく植えられ、1970年に野生が認められた。近年、山口県でも花壇に植えられ、それらが逸出した。南敦は、2000年頃から周防大島町・山口市・光市などで野生を見て、いくつかの標本を山口県立山口博物館に出している。(南敦)
2021.03.05 04:03ボタンクサギClerodendrum bungei Steud. [シソ科]別名:シナクサギ、トウクサギ 原産地は中国南部。世界の暖地に植栽され、また逸出している。根系で拡がり群生する。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録で、「徳山市苔谷、1985年11月9日、松崎秀人」が一番早い。クサギに比して、花序の花の数が著しく多い。普通高さ1m以下で群生する。(南敦)