2021.03.16 08:21キバナサフランモドキ琉球列島Zephyranthes citrina Baker [ヒガンバナ科] 原産地は南アメリカ。最初中米各国で花壇用に栽植され逸出野生化。日本には1975年の沖縄海洋博の頃に花壇用に導入され、沖縄を中心に逸出野生化した。2017年4月11日、与那国島東牧場一帯で多数開花していた。牧場は馬が草を食べるため、著しい低草地となり、更にこの種は馬の食べない植物のため、だんだん増えている。他では見ていない。写真の南敦の標本は山口県立山口博物館に出してある。(南敦)
2021.03.16 08:17サフランモドキZephyranthes carinata Herb. [ヒガンバナ科] 原産地は中央アメリカ。各国で観賞用に栽培されたものが逸出している。日本には江戸時代に観賞用に入った。県下各地に栽培されるが、暖かい沿海地や島嶼部などは生育が良いため、逸出も多く、群生しているところが多い。山口県立山口博物館にいくつかの標本は出してある。(南敦)
2021.03.16 08:13タマスダレZephyranthes candida (Lindl.) Herb. [ヒガンバナ科] ブラジル原産。明治4~5年渡来。観賞用に栽培される球根植物。深緑線形の葉。直径6cmほどの大形の花を単生する。全国的に広く栽培され、人家付近に逸出野生化している。(田邊護)
2021.03.16 08:05ヒメズイセンNarcissus bulbocodium L. [ヒガンバナ科]別名:バルボコディウム 原産地は地中海沿岸一帯。日本にいつ頃入ったかは不明。しばしば花壇に植えたものを見る。よく増殖するので道路の法面に移植したり、捨てられたりして増えている。やせた疎生地や砂地でよく増殖し生き残る。副花冠が著しく発達しているので、他の種と容易に識別できる。南敦は「山口市徳地三谷、2007年4月10日、南敦」の採集標本を山口県立山口博物館に納めた。これが山口博物館最初という。(南敦)
2021.03.16 07:02ハタケニラNothoscordum gracile (Dryand.) Stearn [ヒガンバナ科] 北アメリカ原産。ニラに似た多年草で、鱗茎によりいくらでも増えて困る害草である。明治の中頃、生花用に日本に入った。山口県では、山口県立山口博物館によると、「徳山市若草町舞車、1980年5月19日、南敦」の標本が最初である。現在(2017)は周南市や山口市の市街地にもかなり見られる。一度畑や庭に入ると除くのが難しい。花茎が20~40cmもある。(南敦)
2021.03.16 06:45ハナニラIpheion uniflorum (Graham) Raf. [ヒガンバナ科] 原産地はアルゼンチン。世界各国で観賞用に栽培される。日本にも明治時代に入った。民家や公共施設の花壇に植えられたが、非常によく繁殖する。土の移動や種子の移動で、家の近くや道端にどんどん増殖している。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録で、「萩市大島、1983年4月10日、南敦」が最初である。(南敦)
2021.03.16 06:16ミツカドネギAllium triquetrum L. [ヒガンバナ科] 原産地は南ヨーロッパ地中海沿岸。多年生草本。2017年4月23日、山口県周防大島町情島のごみ捨て場に数本生えていた。現在自宅に栽培。散形花序で白花は下向き、花茎や葉が三角柱という特性がある。山口県立山口博物館には写真の標本を納め、初記録となった。中池敏之『沼津の植物通信』No.481に、伊豆河津町小川の斜面に群生、とある。分類はエングラー体系ではユリ科、APGⅡ体系ではネギ科であったが、APGⅢ体系ではヒガンバナ科になっている。(南敦)