ムラサキカタバミ

Oxalis debilis Kunth subsp. corymbosa (DC.) Lourteig  [カタバミ科]

 南アメリカ原産の多年生草本で、日本には江戸時代に渡来し、野生化した。山口県では、『山口県植物誌』の記録によると、「光市室積、1959年5月30日、和田益夫」が一番早い。地下に褐色の鱗茎があり、これにまたたくさんの小鱗茎ができるので繁殖力が極めて強い。花弁は薄紫色の倒披針形で、先がややくぼむ。雄しべの葯は白色、雌しべの柱頭は緑色の粒状になる。近似の紫花カタバミ類では花色が最も薄いのでよく区別できる。(石光照彦)

沖縄県北大東島 2014年1月12日 石光照彦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

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