ノゴボウ〈新称〉

Arctium lappa L.  [キク科]

別名:ノラゴボウ

 原産地はヨーロッパ~ヒマラヤ~中国。野菜や民間薬として、主に東アジアに拡がった。日本には平安末期に中国から入った。山口市野谷白井川上流の「緑資源幹線林道 鹿野-豊田線」や山口市徳地三谷の同じ林道などの法面にかなり生えている。中国から購入した緑化種子に混じっていたものと思われる。根は著しく短い。ゴボウの原種と思われるので、ノゴボウと新称した。写真の標本は山口県立山口博物館に納めてある。(南敦)

山口県山口市野谷白井川上流 2016年8月19日 南敦撮影

〈頭果〉山口県山口市野谷白井川上流 2016年8月19日 南敦撮影

〈幼苗〉山口県山口市野谷白井川上流 2016年8月19日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

0コメント

  • 1000 / 1000