イヌムギ

Bromus catharticus Vahl  [イネ科]

 原産地は南アメリカ。世界各地の暖帯に拡がる。日本には明治時代初期に入った。山口県では、『山口県植物誌』によると、「萩市小畑、1925年5月13日、二階重楼」が最初の記録である。日本のものは、閉鎖花のみで、葯は約0.5㎜である。これによく似たものにヤクナガイヌムギBromus carinatus Hook. et Arn. がある。全体がイヌムギより少し大きく、開花中には長さ約5㎜ほどの黄褐色の葯が護穎からとび出して、肉眼でもよくわかる。(南敦)

山口県光市中央 2016年7月1日 南敦撮影

山口・琉球等帰化植物図鑑 2017

2020年12月、山口植物学会は「山口・琉球等帰化植物図鑑 第2巻」を刊行いたしました。ところが、2017年刊行の初巻がすでに売り切れて、手に入らなくなっていました。そこで、このサイトで初巻の内容を公開することにいたしました。第2巻だけをお持ちの方はぜひ、このサイトをご併用ください。

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