2021.03.07 09:17ツボミオオバコPlantago virginica L. [オオバコ科]別名:タチオオバコ 北アメリカ原産でハワイ、アジアに帰化。多年生草本。葉はすべてへら形で春~秋、5~40cmの花茎を出し中部以上に小花をつける。道端や芝地に群生する。山口県では、『山口県植物誌』によると、「佐波郡仏峠、1965年6月14日、三宅貞敏」がはじめの記録である。至る所に非常に多い。(田邊護)
2021.03.07 09:05イトバオオバコPlantago heterophylla Nutt. [オオバコ科]別名:ニチナンオオバコ 原産地は北アメリカ。日本では1971年に宮崎県日南市で記録された。2016年5月14日、山口植物学会の調査中、長門市仙崎港で、南敦が採集した。特徴は、葉はもとから線形で幅1~3㎜、縁にごく少数の長さ1㎜の突起があることである。標本は山口県立山口博物館に納めた。同博物館初記録である。(南敦)
2021.03.07 06:17オオイヌノフグリVeronica persica Poir.[オオバコ科] 西アジア原産。1887年頃東京に帰化。全国に分布し春の風物詩となって農村部に定着。山口県では、『山口県植物誌』によれば、「山口市山口、1920年6月1日、二階重楼」がはじめの記録である。イヌノフグリは花が小さく淡紅色の在来種。だが俳句ではオオイヌノフグリも同じくイヌノフグリと詠む。(田邊護)
2021.03.07 06:12フラサバソウVeronica hederifolia L. [オオバコ科]別名:ツタバイヌノフグリ ヨーロッパ原産。広く帰化する越年生草本。春、葉腋に5㎜の淡青色花を単生。幕末に日本で採集し研究したフランス人 A.FranchetとP.Savatier両氏を記念した名がつけられた。山口県では、山口県立山口博物館の標本記録は、「萩市山田、1980年4月1日、岡国夫」が最初である。至る所にある。(田邊護)
2021.03.07 06:05タチイヌノフグリVeronica arvensis L. [オオバコ科] 原産地はヨーロッパ。世界中に帰化している。日本には明治時代のはじめに入った。山口県では、『山口県植物誌』の記録によると、「萩市萩、1920年5月11日、二階重楼」が初めてである。茎はふつう15cm以内ではじめから立っているか、はじめ伏せていてもあとで立ち上がる。花は非常に小さく、閉じていることが多い。県下の至る所に生育する。(南敦)
2021.03.07 05:59オオカワヂシャ〈特定外来生物〉Veronica anagallis-aquatica L. [オオバコ科] 原産地はヨーロッパ~アジア。日本にいつ頃入ってきたかは不明。南敦は山口市徳地堀の佐波川や柳井市古開作の水路で採集したものを山口博物館に納めている。カワヂシャに比して、多年生草本で高さ80cm以上にもなり、葉の辺は、鋸歯が不規則であったり、また全縁である。(岡村敏子)
2021.03.07 05:29アレチキンギョソウMisopates orontium (L.) Raf. [オオバコ科] 原産地はヨーロッパ。世界の各地に広く帰化。日本では1959年名古屋市で見つかった。山口県では、南敦が2008年6月23日、光市室積野地で採集し、山口県立山口博物館に納めた。これが同館の最初の記録である。他の砂防用種子とともに播種されたものと思われる。葉腋にできる果実(蒴果)は約9㎜のゆがんだ卵形である。近似の植物はない。(南敦)
2021.03.07 05:18キバナウンランLinaria genistifolia (L.) Mill. subsp. dalmatica (L.) Maire et Petitm [オオバコ科] 原産地はヨーロッパ。花壇用や法面緑化用として世界各国に渡った。近似種が数種あり、この亜種が日本にいつ頃入ったかは不明である。南敦は2013年5月27日、吉田紀美子氏の案内で下松市恋路、下松スポーツ公園の法面で採集し、山口県立山口博物館に出した。これが同館の最初の記録である。(南敦)
2021.03.07 04:58ツタバウンランCymbalaria muralis P.Gaertn., B.Mey. et Scherb. [オオバコ科] 原産地は地中海。世界の暖帯を主に、花壇に栽培され、それが逸出し野生化している。日本には大正年間に入ってきた。山口県では、山口県立山口博物館の記録によると、「下関市細江町、1957年11月23日、飯山昭美」が最初にある。現在(2017)はかなり多く見られる。近似のものはない。(南敦)