2021.03.03 14:16ヒルザキツキミソウOenothera speciosa Nutt. [アカバナ科] 原産地は北アメリカ。世界の暖帯や熱帯で広く栽培されている。日本には江戸時代に観賞用として入った。第二次世界大戦後、観賞用に栽培する者が増えたが、2000年頃から各地で逸出がはじまり、野生が増えだした。山口県では、山口県立山口博物館によると、「宇部市西宇部、1986年6月22日、岡国夫」がはじめの記録である。現在(2017)は至る所にあり、花の色、大きさ、八重咲などいろいろある。(南敦)
2021.03.03 14:06アレチマツヨイグサOenothera parviflora L. [アカバナ科] 原産地は北アメリカ東部?。メマツヨイグサとの区別や解釈がことなり、日本にいつ頃入ったかは不明である。メマツヨイグサとともに花の直径が2~4cm、高さ0.5~1.5m。オオマツヨイグサやオニマツヨイグサは花の直径が8~10cmなどで明らかに異なる。メマツヨイグサとのちがいは、花弁の間にすき間があることである。その程度はいろいろあり、区別のつかないものがある。花が小さくて、花弁と花弁の間があいている群落があればアレチマツヨイグサである。メマツヨイグサとの混生のときもあり、今後検討を要する種である。(南敦)
2021.03.03 13:48コマツヨイグサOenothera laciniata Hill [アカバナ科]別名:キレハマツヨイグサ 原産地は北アメリカ。各国に帰化。明治時代後期に渡来したとされる。山口県では、『山口県植物誌』によれば、「徳山市徳山、1957年5月22日、岡本省吾」がはじめの記録である。葉が狭卵形ないし広線形でほとんど全縁のものをマルバコマツヨイグサ f. integrifolia Jansen et Kloos という。光市牛島南部に多い。立性のタチコマツヨイグサが光市三輪ほか各地に見られる。検討を要する。(南敦)
2021.03.03 13:44オニマツヨイグサOenothera jamesii Torr. et A.Gray [アカバナ科] 原産地は北アメリカ。第二次世界大戦後に最初滋賀県で記録。山口県では、山口県立山口博物館によると、「岩国市今津、1965年9月18日、和田益夫」の記録が一番早い。高さ1.3m以上、花の直径8~9cm、花弁と花弁の間があき、花弁の中肋に折れ目、茎の毛が軟らかいなどの特性がある。南敦が柱島諸島端島で採集した標本は山口博物館に納めてある。現在(2017)自宅に栽培している。(南敦)
2021.03.03 13:25オオキレハマツヨイグサOenothera grandis (Britton) Smyth [アカバナ科] 原産地不明。荒れた畑を這う。花は濃黄色で大きい。葉も大きく、葉の縁は大きな鋸歯になる。浅井康宏は1999年にコマツヨイグサから分類した。葉が狭卵形でほとんど全縁のものを品種のマルバコマツヨイグサ f. integrifolia Jansen et Kloos とした。牛島の南側に多い。普通、コマツヨイグサ(キレハマツヨイグサ) Oenothera laciniata Hill といわれるものは地面を這うものを総括したもの。立性のタチコマツヨイグサを分類する人もある。いずれも検討を要する。これらは山口県立山口博物館に出してある。(南敦)
2021.03.03 13:22オオマツヨイグサOenothera erythrosepala Borbas [アカバナ科] 北アメリカ原産。二年生草本。観賞用に栽培され、逸出野生化している。高さは1.5mになる。花は夕方から咲き、閉花後も色が変わらない。明治初期に導入された。荒れ地によく見かける。山口県では、『山口県植物誌』によれば、「山口市御堀、1905年6月20日、小田常太郎」が一番早い記録である。現在(2017)、山口市徳地八坂に多い。(田邊護)
2021.03.03 12:57ヤマモモソウGaura lindheimeri Engelm. et A.Gray [アカバナ科]別名:ハクチョウソウ 原産地は北アメリカ。世界の暖地に栽培。2000年頃から日本では暖地を中心に栽培されはじめた。山口県立山口博物館によると、「吉敷郡山口農業試験場、1905年9月6日、小田常太郎」がはじめの記録である。2010年頃から特に暖かい周防大島町、上関町、下松市、周南市などの海近くで栽培され、逸出野生化している。周防大島町と上関町の標本は山口博物館に出してある。(南敦)